三井寿が怪我をしなかったら
三井寿は中学MVP(県大会)という輝かしい称号を持ちながら、高校では怪我により戦線離脱。
バスケを諦め、不良の道に進んでしまい約2年を棒に振る。
この三井寿がもし怪我をしなかったら湘北は全国で優勝も可能だったのではないかと思う。
怪我をしなかった時の世界観ではどう変化していたかを推測してみた。

出典:スラムダンク第8巻
三井のスタミナ面の懸念払拭
三井は2年のブランクによりスタミナ面での懸念があった。
これは山王にも弱点として見抜かれて、粘り強いディフェンスができる一ノ倉をマークに付けられていた。
もし三井がバスケをやめることなく練習を続けることが出来ていたらスタミナ面からの戦線離脱が減り、より楽に試合展開が運べることが想像できる。
ただ、山王戦では一ノ倉がマークにつかずに別のSG(おそらく松本)が付いていた可能性がある。
山王の松本は「沢北が居なければどこでもエースを張れる男」と言われているくらいなので全国でもベスト3に入るようなSGだろう。
そんな選手が最初から三井をマークしていたら結果が変わっていたかもしれない。

出典:スラムダンク第21巻
宮城の離脱も無くなる
宮城は原作では桜木の入部当初、三井との喧嘩で怪我を負い入院していた。
原因は三井率いる湘北の不良グループにあるので、もし三井が不良化していなかったらこの喧嘩も発生せず、宮城の入院も無かっただろう。
宮城の一時離脱がどの程度影響があったかは不明だが、宮城の練習量も確保できるため、より湘北の戦力は増していたと考えられる。

出典:スラムダンク第06巻
ライバル赤木との相乗効果
木暮の回想シーンでは三井と赤木がライバル心むき出しで勝負する描写がある。
赤木は身長は高いがバスケの技術が低い。それでもがむしゃらに三井に挑み、先輩たちから評価されていた。
もし三井がバスケをやめなかったら赤木も三井との切磋琢磨で質の高い練習をすることができ、より強力なセンターとして成長していたかもしれない。そうなれば湘北が全国制覇に一歩近づくだろう。

出典:スラムダンク第8巻
湘北が強豪校として評価される
上記の通り、三井・赤木・宮城がいれば県大会レベルでそれなりに活躍できただろう。
そうなれば近隣の中学校から有能な選手が集まり、湘北の選手層も厚くなっていたかもしれない。
湘北は公立高校なので選手のスカウトはしないが、安西先生を慕って入学する選手(三井・宮城)がいるくらいなので十分可能性はある。
ただし、早くても桜木や流川の世代からなのでそこまで期待できるものではないかもしれない。
また、仮に桜木の世代で十分な部員が集まっていたら、晴子さんが桜木をスカウトしなかった可能性もあるし、桜木が入部していても試合で使う機会が激減して成長が望めないだろう。
これは諸刃の剣になりうる。

出典:スラムダンク第20巻
海南に勝利し、神奈川県一位
原作でも接戦だったため、強化版湘北であれば海南に勝利する可能性は十分ある。
その場合、全国大会のトーナメント表の組み合わせも変わり、山王と当たるタイミングも変わっていたかもしれない。
(海南の位置に入るのか過去の実績も考慮して別の位置に入るのかは不明だが。)
もし反対側のブロックに入ることができれば山王戦のように限界まで消耗することはなかっただろう。
愛知・名朋工業や大阪・大栄学園など未知数の強豪校と当たる可能性はあるが。

出典:スラムダンク第23巻
おまけの長谷川一志
翔陽の長谷川一志を覚えているだろうか。
中学時代に三井に完敗し「すごいシューターだ」と評価しているが、不良化した三井をみて軽蔑し、敵意むき出しで接するようになる。そして翔陽戦では三井に執拗なマークを仕掛けた。
結局、三井は長谷川との再戦でも勝利した。
もし、三井の不良化が無かったら長谷川はどうなっていのだろうか。
余計な私情を挟むことなく冷静にプレーをし、三井を苦しめた可能性もあるし、藤真からはおとなしすぎるのが欠点、と言われているため特別な感情が無かったら大した選手では無かったかもしれない。
こればっかりはどちらがよかったかは予測できないが長谷川一人の変化では湘北の勝利は変わらないだろう。

出典:スラムダンク第11巻
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