ゲームクリエイター列伝 ~超有名ゲームを創った男達の物語~

ゲームクリエイター列伝全2巻 漫画レビュー

ゲームクリエイター列伝

昔、週間少年マガジンで不定期の読み切り漫画「ゲームクリエイター列伝」(平沢たかゆき著)が掲載されていました。

 

ゲームクリエイター列伝は全2巻の一話完結型(一部前後編)で、ゲームをやらない人でも知ってるような超メジャーなゲームについてクリエイター側の視点で漫画にしたもの。

あらすじ

単行本に収録されているのは以下の6つのストーリー。

カッコ内は各ストーリーの主人公で、漫画内で紹介されていた当時の役職。

  1. バーチャファイターを創った男達
    (セガ・エンタープライゼス 研究開発部部長 鈴木 裕氏)
  2. ダービースタリオンを創った男
    (フリーゲームクリエイター兼プログラマー 園部 博之氏)
  3. バイオハザードを創った男達
    (カプコン開発本部ディレクター 三上 真司氏)
  4. グランツーリスモを創った男達
    (ソニー・コンピュータエンタテインメント制作部プロデューサー 山内 一典氏)
  5. スーパーマリオBros.(ブラザーズ)を創った男達
    (任天堂株式会社情報開発部長 宮本 茂氏)
  6. プレイステーションを創った男達
    (ソニー・コンピュータエンタテインメント 久夛良木 健氏)

 

それぞれゲームプログラマーやプロデューサなどクリエイターの視点で、ゲームを企画・開発する際の苦難やそれを乗り越えるための打開策など制作秘話が取り上げられている。

 

基本的な話の流れとして、新たな発想・技術を使った今までにないゲームを生み出そうとするクリエイターたちが開発費用の問題や会社の方針など大人の事情で、開発を断念せざる負えない状況に陥るも、それを打開するアイデアでなんとか発売に持ち込み、大成功を収めるというもの。

感想

この漫画で取り上げられているゲームは全て遊んだことがあります。

それだけにこんな工夫がされてたんだな、とかこんな事情があったんだな、等とてもおもしろく読めました。

 

たとえばマリオブラザーズではファミコンで発売されましたが、「カセット」と呼ばれるROMにデータを記録していました。

(カセットって死語ですかね?)

 

マリオの場合、このROMにはなんと40KB程度しかデータが保存できなかったのです。

最近はスマホで撮影した画像データでも数MBはあるので桁が違いますよね。如何に保存容量が少ないかがわかるかと思います。

マリオブラザーズの容量制限の工夫

出典:ゲームクリエイター列伝 第2巻

この制約を様々な工夫で乗り切りバリエーション豊かなゲームを完成させています。

雲のドット絵をそのまま色だけを変えて草にしたり、ノコノコに羽の絵を重ねてパタパタという別キャラを作ったり・・・

このあたりは結構有名みたいで、ググると当時の開発秘話が出てきますね。

 

また、グランツーリスモではリアリティを出すために、走る車のガラスに背景の映り込みを加えたり。

グランツーリスモの映り込みの工夫

出典:ゲームクリエイター列伝 第2巻

 

ダビスタでは競馬実況を文字で表現しますが、開発当初はゆっくりセリフを流していたようです。ここをあえて高速で流すようにして、読みづらくすることで実際の競馬実況の雰囲気に近づける工夫をしていたようです。

ダービースタリオンの実況のリアリティ

出典:ゲームクリエイター列伝 第1巻

 

その他にも技術的な課題をどのようにクリアしたのか、割と専門的な話が出てきてとてもおもしろいです。私自身はゲーム開発は専門外なのですが、素人でもなるほど、と思えるようなわかり易い表現で書かれています。

今では常識というか気にする必要すらない課題だったりするのかもしれませんが、先人たちの試行錯誤があっての今なんでしょうね。(どの分野でも言えることですが。)

 

ちなみにどれも実話を元にしたフィクションということもあって、若干脚色がかかっている話もあるようです。

発売前の評判がボロクソだったけどいざ蓋を開けてみると発売初日で完売、増産というパターンが多いのですが、実際には発売前からすでに期待度が非常に高かったゲームもあったみたいですw

漫画なので淡々と成功話が続くより山あり谷ありで最後に逆転ホームラン的な要素が無いと面白くないですからね。

 

とはいえクリエイターたちは実際に自分たちが作ったゲームが発売され、ユーザの評価を受けるまでは気が気でないという状況は容易に想像がつくので、決して漫画だけの大げさな表現ではないと思います。

 

しかしこの漫画、すでに絶版だからか中々入手しづらいみたいですね。

特に2巻の方は発行部数が少ないからなのかヤフオクやメリカリ等で結構高値で取引されているようです。

 

電子書籍版も今の所なさそうなので古本屋等で見かけたらぜひ入手してください。

 

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